モール型ECサイトとは?利用するメリット・デメリットを理解しよう!
この記事では「ECサイトを作りたいけど”モール型ECサイト”って何?」「自社ECサイトとどう違うの?」という疑問にお答えし、モール型ECサイトの基本知識をご紹介しています。ECサイトを立ち上げて「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、メリット・デメリットを理解しましょう。
モール型ECサイトとは?主な種類は2つ!
一般的な自社ECサイトは、独自のアドレスを取得し1つの企業やブランドがオンラインショップを運営します。しかし、モール型ECサイトは1つのサイトにさまざまな会社やブランドが集結している形のサイトです。ショッピングモールを想像していただけると分かりやすいのではないでしょうか。
また、モール型ECサイトには主に2つの種類があります。お店を出店するタイプのテナント型と、商品を出品するタイプのマーケットプレイス型です。それぞれ詳しく説明していきます。
■出店タイプのテナント型
テナント型は店舗のテナントと同じく、サイトの一画を借りる形です。受注の対応はお店側が行うので出店後購入される度に発送の対応も行います。ECサイト内にある個人のページ内では、ある程度独自の色を出しやすくなっていますが、モールによって規定が設けられているので自社ECサイトよりも自由度は低いです。どこまで自社の色が出せるかは、事前にチェックしておきましょう。
■出品タイプのマーケットプレイス型
マーケットプレイス型はお店ではなく、取り扱う商品だけを置いく形のモール型ECサイトです。商品をクリックしてもお店の独自のページに飛ばないのが特徴です。サイトによっては、追加で支払うと商品の保管や発送作業をお任せできるサービスもあります。「実店舗の運営に忙しい」「梱包のための人手が足りない」という場合は、マーケットプレイス型のほうがテナント型よりも敷居が低く出店しやすいのではないでしょうか。しかし、テナント型よりもブランドが認知されないのが難点です。
モール型ECサイトを利用するメリット
自社ECサイトを一から作り上げるよりも、既存のモール型ECサイトを利用するほうが手軽です。それ以外にも、メリットがいくつかあるのでご紹介していきます。
■認知度が高く集客力がある
自社ECサイトでは、作り上げてから集客までにマーケティングなどを行う必要がありますが、認知度のある大手のモール型ECサイトを利用すればすぐに集客が見込めます。初期にどうしてもお金と時間がかかってしまう自社ECサイトの欠点を克服していますよ。目を惹く画像とわかりやすい説明さえあれば購入につながるのが最大の魅力です。
■信頼度があり購入までがスムーズ
大手のモール型ECサイトでは、すでにユーザーの信頼度が高く、安心して購入できるサイトとして認知されているのがメリットです。ユーザーはモールに登場した新しい商品・ブランドに対しても、不信感がありません。また、はじめて購入するブランドでも、一度モール内で利用していれば商品購入時に住所などを入力する手間も必要なく、煩わしさがないのも特徴です。購入までスムーズに行えることで購買意欲も損なわれません。
モール型ECサイトを利用するデメリット
初期費用とオープンまでにかかる時間を減らし、手軽に利用できるモール型ECサイトですが、デメリットも当然あります。しっかり把握しておきましょう。
■使用料や手数料が発生する
自社ECサイトから購入があった場合は、手数料などは不要です。しかし、モール型ECサイトでは売上げ手数料が発生し、サイト次第では初期費用や月額費用がかかる場合があります。「売り上げはあるのに、月々の出費も多い」という現象も起こりえますので、事前にどれくらいの金額が引かれるのか想定しておく必要があります。
■ブランドカラーが引き出せない
モール型ECサイトではブランドカラーがユーザーにしっかりと伝わりません。出店数・出品数が多くある中でユーザーは「ブランド」で選ぶというより「商品自体と価格」で選んでいるからです。会社・ブランドの理念が強く、1つ1つの商品に伝えたいメッセージがある場合はせっかくのブランディングも水の泡になりかねないので注意が必要です。
■顧客情報が乏しい
顧客情報はマーケティングにおいて必要な情報が詰まっているので、とても重要です。しかし、モール型ECサイト側を利用する場合、顧客情報はモール側が管理しているため、その情報が手に入りません。顧客情報を利用してマーケティングできないため、SNSを利用するなど別の方法を考える必要があります。
モール型ECサイトは、ショッピングモールのようにさまざまなお店が集まったオンラインショップです。自社ECサイトよりもお金・時間の面でも初期投資が少ないのが魅力です。すでに信頼されているモール型ECサイトを利用すれば、集客にそれほど力を入れる必要ありません。
しかし、売り上げれば売り上げるだけかかる手数料など、月々にかかる費用があることを理解する必要があります。また、独自のブランドカラーが引き立たないのも難点です。メリット・デメリットを理解し、後悔しないECサイトを作りましょう。